今回は宅建業の免許申請をする際に同時に考えなくてはいけない保証協会についてまとめたいと思います。
目次
保証協会は大きく分けて「全国宅地建物取引業保証協会(全宅:ハト)」と「全日本不動産保証協会(全日:ウサギ」に分けられます。
それぞれ「ハト」「ウサギ」と呼ばれ、不動産会社にお勤めの方なら一度は耳にしたことがあると思います。
正直に申し上げると、両者に大きな違いはありません。
今回は全日本不動産保証協会(ウサギ)の加入手続き~営業開始までの流れをまとめたいと思います。
まず、宅建業の営業を行うためには、供託手続きが必要になります。
この供託手続きは「営業保証金の供託」か「保証協会へ加入(弁済業務保証金分担金の納付)」に分かれます。
営業保証金の供託を選択した場合、本店で1000万円、支店で500万円分と高額な供託が必要となりますので、大半の事業者様が「保証協会へ加入」を選択されます。
前提として、保証協会の加入手続きより前に宅建業の免許申請を済ませる必要があります。
新規で宅建業の免許を取得する場合、宅建業の免許申請と保証協会の加入手続き を同日に行うことも可能です。
その場合でも先に宅建業の免許申請を行いましょう。
保証協会への加入申請を行い、不備なく受理された場合、「事務所調査と面接」の日程が告げられます。
この日程は指定され、原則変更はできません。
どうしても都合が悪い場合は、次回の締め日での実施になり、営業開始の日程が遅くなってしまいます。
事務所調査・面接とは、申込者の事務所に調査員が来て、①代表者 ②政令使用人 ③専任の宅地建物取引士 の面接を行います。
この時に身分証(写真があるもの、宅建士は取引士証)と、免許申請時に提出した略歴書が必要となります。
その後、本部で「入会審査」が行われます。審査の結果により、「入会承認」と「本部面接」に分かれます。
本部面接となった場合は、代表者のみの面接となります。
その後、審査結果がFAX又はメールで届きます。
入会が承認され、かつ免許が下りた場合、入会時費用が送られてきます。
期日までに入会時費用の納入を行いましょう。
費用を振り込んだら、振り込み日の翌日以降に全日咲州庁舎(大阪府の場合)にて「弁済業務保証金分担金納付証明書」を受け取ります。
その後、免許申請窓口にて「宅地建物取引業者免許証」を受け取ります。
■弁済業務保証金分担金納付証明書
■宅建物取引士登録簿変更申請書 2部
■免許証を受領する方の印鑑と免許通知はがきの原本
必要書類は免許通知ハガキの裏面にも記載がありますので、確認するようにしましょう。
また、免許証を受け取っても営業開始日までは営業できませんのでご注意ください。
入会者研修会が行われます。入会者研修会は入会条件ですので、必ず受講が必要です。
こちらも日付が決まっていますが、受講できない場合は次回日程に変更も可能です。
その場合、事務局まで問い合わせをします。
案内された日程で営業が開始できます。
ラビーネット・レインズIDは営業開始日の午前中にFAXで送られます。
FAXがない場合は郵送でのお知らせとなります。
営業開始日から約2週間後に、会員證書が郵送されます。
その際に、メールアドレス登録の案内が同封されているため、案内にそってメールアドレスを登録しましょう。
大阪府の場合、大阪府本部HPにログインし、メールアドレスを登録します。
代表アドレスの他に、サブアドレス5件まで登録が可能です。
以上、全日本不動産保証協会の加入申請~営業開始までの流れをまとめました。
保証協会の加入手続きの書類も複数枚あり、作成に時間を要します。
お忙しい事業者様に代わり、当事務所でもサポートしておりますので、お気軽にお問合せくださいませ!