格安申請代行!バーチャルABTC(VABTC)


 
「APEC・ビジネス・トラベル・カード」をご存じでしょうか。

APEC・ビジネス・トラベル・カードとはAPEC域内を頻繁に渡航するビジネス関係者の移動を円滑にすることを目的として、ABTC制度参加国・地域の政府が自国・地域のビジネス関係者に対して交付するカードのことです。
APEC・ビジネス・トラベル・カードを略してABTCと呼びます。

ABTC所持者は、APEC域内を短期商用目的で渡航する場合、事前に各国・地域の承認を得ることで、査証なしで入国審査を受けることができ、入国審査時にABTC専用レーン又は優先レーンを利用することが可能となり、ビジネス出張がよりスムーズになります。

そんなABTCですが、令和6年4月より、これまでのプラスチック製カードが廃止され、アプリで管理する「バーチャルABTC(VABTC)」に切り替わりました。
本記事では新制度「バーチャルABTC」について解説いたします。

新制度!バーチャルABTC(VABTC)

バーチャルABTC(VABTC)は、令和6年4月よりスタートしました。

バーチャルABTCでは、カードをスマホ等端末のアプリ上で表示することができます。
これにより、交付までの期間が短縮され、カード紛失の心配もなくなりました。
また、各国・地域の承認後、リアルタイムでアプリに表示され、即時渡航利用が可能となりました。

変更点

旧制度と新制度の違いは以下となります。

なお、令和6年4月1日以降も、発行済みのプラスチックABTCは、旅券を更新した場合を除き、カードの有効期限まで利用できます。

APEC域内とは

ABTC制度参加国・地域は以下です。
オーストラリア、ブルネイ、カナダ、チリ、中国、香港、インドネシア、日本、韓国、マレーシア、メキシコ、ニュージーランド、パプアニューギニア、ペルー、フィリピン、ロシア、シンガポール、台湾、タイ、米国及びベトナム
※香港は「ホンコン・チャイナ」、台湾は「チャイニーズ・タイペイ」の名称でAPECに参加

米国とカナダへの渡航について注意点
米国とカナダは、APEC・ビジネス・トラベル・カード(ABTC)制度への暫定的な参加メンバー(transitional member)のため、入国審査においてABTC専用レーン(または優先レーン)の使用はできますが、ABTCによる入国は認められておらず、査証の取得が必要です。

ロシアへの渡航について注意点
現時点(2024年3月現在)で、ロシア政府は、バーチャルABTCによる入国を認めていません。そのため、ロシアへの渡航を希望される場合、有効なプラスチックABTC又は入国査証が必要となります。ただし、日本では、2024年4月1日以降に受理された申請に対してプラスチックABTCを交付しないため、バーチャルABTCの所持者はロシアの入国の際には査証の取得が必要となります。

有効期限

ABTCの有効期間は交付から5年間です。
ただし、ABTCを交付する時点で旅券の残存有効期間が5年未満の場合は、交付されるABTCの有効期限は旅券の有効期限と同一となります。

申請の流れ

新制度は完全オンライン申請となり、郵送での申請はできません。
必要書類をデータ化したあとにオンラインにて申請します。

オンライン申請後、必要な費用(収入印紙13,000円分)を郵送します。
受付(審査)は、支払いが完了してから開始されます。
すなわち、収入印紙が到着して確認されてからでないと審査開始されないため、お急ぎの場合は申請後、速やかに収入印紙を送るようにしましょう。

プラスチックABTCからバーチャルABTCへの切替

旧プラスチックABTCを持っている場合、バーチャルABTCと両方所持することはできません。

現在プラスチックABTCをお持ちの場合、バーチャルABTCへの切替申請が可能です。
バーチャルABTCへ切り替えた時点で、お持ちのプラスチックABTCは失効します。

切替後、有効期限は変わりません。
また、承認国・地域はプラスチックABTCの承認状況が引き継がれます。

現在プラスチックABTCを持っていて、渡航先追加をしたい場合は「バーチャルABTCへの切替」申請をしてバーチャルABTCを取得する必要があります。

ABTCは、輸出入・海外投資の実績がない場合、申請はできません。
貿易・投資実績がある企業等の経営者又は当該企業等に雇用されている方が交付対象者とされています。
「過去1年以内または直近の決算期の実績」が必要です。これは証明書類を添付します。

申請に必要な書類

バーチャルABTC(VABTC)申請に必要な書類は以下のとおりです。
①顔写真
②旅券の写し
③在職証明書
④登記事項証明書
⑤貿易・海外投資の実績を示す文
⑥業務内容に関する資料

日本経済団体連合会、日本商工会議所、経済同友会又は関西経済連合会に所属している場合など、所属する団体によって省略できる書類もあります。

まとめ

バーチャルABTC(VABTC)について解説いたしました。

今後益々活用が見込まれるABTCですが、当事務所でも国内外問わず、代理申請の実績がございます。
必要書類のご案内から申請まで迅速にサポートいたします。

当事務所報酬

1申請:25,000円(税抜き)
※複数人まとめてご依頼いただける場合、お値引き可能です。

当事務所は女性行政書士が切り盛りする行政書士事務所です。
女性ならではの柔軟性や丁寧さに加え、フットワークの軽さにも自信があります。
事務所は大阪ですが、他府県であっても出張する準備がございます。
バーチャルABTC(VABTC)の申請でお困りの際は、お気軽にお問合せくださいませ。