2022.06.04 相続
相続人調査に必要なものは?
相続が発生し、相続財産を調査する際に同時に進めることがあります。
それは相続人を調査し、相続人を確定することです。
「うちは1人っ子だから相続人の調査は不要だ」と思われることもありますが、相続人を調査した結果、隠し子がいたというケースもあり得ますので、しっかり調査しましょう。
相続人を調査し、だれか相続をするのか確定させるために必要なものは「故人の戸籍謄本」です。
戸籍謄本とは、個人の出生・結婚・養子縁組・身分関係などすべての事項が記録されている書類です。
亡くなった人の出生から死亡までの戸籍謄本をすべて集める必要があります。
この戸籍謄本は改製原戸籍謄本や除籍謄本などの種類にも分かれおり、一生分を集めるとなると大量になることもあります。
戸籍謄本はどこかの役所で一括で取得できるものではなく、各地の役所から地道に集めていかなければなりません。
戸籍謄本取得にはまず、住民票を取得して本籍地を確認することから始めます。
そして、はじめに現在の戸籍を取得し、そこから古い戸籍を遡って取得していきます。
これを出生時の戸籍にたどり着くまで繰り返していきます。
基本的には新しい戸籍から古いものへと取得していくのが無難です。
戸籍謄本は郵送でも窓口でも取得可能です。
郵送で取得する場合、申請書や身分証のコピー、定額小為替での手数料、返信用封筒も必要です。
窓口で取得する場合、手数料は現金で支払い可能です。他に身分証明書をもっていきましょう。申請書は窓口で取得可能です。
戸籍謄本は相続手続きにおいて重要なものです。
銀行口座の解約手続きや不動産の名義変更の際にも必要になりますので、早めに取得しておくのがベターです。